浜話12話  知多野池ビデオ裏話
またずっと「フィッシングショー」の話で止まってしまっていたのでずっと気にはなっていましたが
なかなか、更新できずすみません!
さてさて、知多野池のビデオを去年に引き続き、制作中なのでそのことについて書こうかな〜と思っています。
去年のも含めて書きたい気持ちはありましたが、果たしてそれを活字にしていいのかどうか、
裏側などはお伝えしないほうがいいのではないか、という思いもよぎりました。
でも、いつかお伝えするなら今でもいいかな、と・・・。
ご興味のない方はとってもつまらないと思いますのでスルーして下さい(笑)
      
ビデオ制作をしたことのある方は皆口々に「大変だった」と言いますが、一言でいうと
まったく以ってソレに尽きます。
何が大変って、まず撮影。
釣りの場合は「撮ればいい」というものでなく、「釣れた画」を撮らないことには始まりません。
天気にも大いに左右され、お互いに仕事もあるので、前もって撮影日を決めておくのですが、
その日がgoodコンディションとは限らず、(当たり前ですが)
大荒れならNGですし、撮影日の直前に大荒れでもあまりよくありません。
曇りがいいなーと思っても、ピーカンだったり、そろそろ雨がほしいと思ってもカンカン照りが続いたり。
釣りは釣れなきゃやっぱり話しにならないし、どんなに頑張ってもそりゃ釣れない日だってあります。
アングラーはいろいろな条件をすべて受け入れ、自然相手に何とか画にしなけりゃならない。
その大変さはおそらく、「経験のない方の想像」の100倍くらいと思ってください。誇張ではありません。
しかも伊豫部くんはそれらを本当に楽しみながらやっているのです。(ココがすごい)
カメラマンはカメラマンで「ココで今、釣れるよ」とわかっていれば簡単ですが、
いったいいつ釣れるかもわからないので、1日カメラを回したらその100%に気がぬけません。
ほんのちょっと気を抜いたときに限って釣れてしまうものなのです。
(ONE WAY1がいい例です。チョッと気を抜いてバッテリー交換を後送りにしたら
58が釣れてしまいました)
その瞬間にちょっとブレたり、違う所を映してしまった日にはその日の90%を
無駄にしてしまう事になります。
その瞬間のために1日撮ってきた訳ですから。
加えて、常にアングルを考えたりしつつ、「撮ってはいけないもの」にも気を使って、
脳みそフル回転です(笑)
その大変さはおそらく、「経験のない方の想像」の100倍くらいと思ってください。
決して誇張ではありません(笑)

そんなこんなで、やっと撮影が終了してもまだまだです。
今度は編集です。
例えば、撮影済みの60分テープが20本あるとします。
ソレを全部チェックするのに、最短で20時間かかります。只見るだけでも20時間です。
途中で見直したり、色々と考えながら見ているとそれ以上かかる事はあっても、短縮はあり得ません。
しかも、1回見てオシマイなんてこともあり得ません。
IQ200くらいの頭脳をもってすれば可能かもしれませんが、ただの凡人(私)には無理です(笑)
何度も何度も見て、ココがいる、ココはいらん、いやココはいるのでは、あっコレはどうする・・・
などとやりながら画を切ったりつないだり、文字を入れたりします。
その大変さはおそらく、「経験のない方の想像」の100倍くらいと思ってください。(もう、ええわい)
1例をあげますとONE WAY1のオープニングは3分程なのですが、これを編集するのに
丸1日かかりました。15時間位です。(もしかしたらプロはもっと簡単に出来るのかもしれませんが)
こだわりの有無にも比例すると思います。
      
編集作業が無事終了し、1本のストーリーが完成した感動も吹っ飛ぶくらいの困難が次に待ち受けています。
マスターテープ作りです。
そのマスターを使って大量にビデオを作るのですが、完成した1本の画を
マスターテープに落とすときにノイズ(画の乱れ)が入ることがあるので、
それをチェックしなければなりません。
画はデシタルなのにアナログなテープに落とすと変換のため不安定になり、ノイズが入るらしいです。
しかもどこにどうやってノイズが入るのかはまったく不定期なので、初めから終わりまで100%
チェックしないと意味がありません。どんなに苦痛?でも早送りできないのです。
撮影、編集と散々内容を熟知して、もう次何て言うかわかってるよ、位に見ているのに
また初めから終わりまで100%見ないといけないこの辛さ(笑)
しかも致命的なノイズがあればまた落としなおしです。
ONE WAY1の時は80分ちょっとあったのですが、80分かけてテープに落とし、
80分かけてチェックしてを10回くらい繰り返しました。到底1日中やっても終わりません。
頭の中ONE WAYだらけのお腹いっぱいのアップアップ状態です(笑)
あと、10分で終わり・・・このままノイズなしでもってくれ〜と思ったら最後に致命的なノイズが・・・
なんてこともあって、このときは流石に「もうやめたい」と思いました。

これらに加えて、表紙の作成や宣伝活動も考えなきゃならないし、細かいことをいえば
編集機が故障したら・・・テープを紛失したら・・・編集済みのものを間違って消してしまったら・・・
などなど気を使うことはてんこ盛りです。
切羽詰ったときに限って予期せぬことが起こるのが人生なのです。(なんのこっちゃ)

一番大変だと思ったのは、これらの作業をお店をやりながら行うということです。
ビデオ制作は仕事の一部というより、もう1つの仕事です。
実際このような事を本業にされている人もいるくらいですから当たり前といえば当たり前ですが、
ビデオ制作の期間は仕事を2つ掛け持ちしている状態なのです。

そんなこんなで、やっと本当に完成。販売。
皆様の感想は色々ですが、思ったよりも反響があったのはうれしい誤算でした。
ONE WAY1が完成した時から2のことは勿論頭にありました。
どうせなら、1年の知多野池をお伝えしたいな、という気持ちからです。
しかし、御多分に漏れず「続編」「2」というのは1本目を超えられないのが宿命だと思います。
考えすぎるのがいけないのか?考えすぎないのもいけないのか?
理由はわかりませんが、作り手の方にも見る側の方にも相互作用があるように感じられます。
人間の技の世界も同じで、ハッキリと白黒勝負のつくものはいいですが
例えば料理人とか美容院とかの、評価されていた1代目が引退し、2代目が継いだときなどは
「なんだか味が変わったね」とか「技術が落ちたね」などと言われがちです。
1代目と同じ技術だと下にみられ、上まって初めて「同等」とされるのが常なのではないのでしょうか。
      
ONE WAY2発売間近で言い訳をしているのではありません(笑)
そういう評価を受けるだろうことも、制作の大変さが身にしみているのにもかかわらず
ONE WAY2の制作に踏み切ったのは、ひとえにやっぱり「釣りの楽しさ」を伝えたいが為なのです。
伊豫部くんも同じ気持ちだと思います。
このビデオを見て、今すぐ釣りに行きたくなったり、凹んでた気持ちが元気になったり、
そうなってくれればいいなぁと思っています。

何だか、ビデオ裏話が全体的に愚痴っぽく感じたら、すみません!
「へぇ、そうなんだ」と軽く読んで頂けると幸いです。笑っていただけたらもっと嬉しいです。
前述した数々の「大変なこと」はもしかしたら、プロの方はもっと上手に簡単に行うのかもしれません。
素人でインディーズだから、こんなに大変なのかもと思ったことがありました。
でも素人でインディーズだから「作れるもの」もあると思います。
それも感じてくれれば、と思います。                         2004.8.23


では、またよろしければ覗いて見てください(^^)



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